インテル株式会社 大野 誠
インテル株式会社 代表取締役社長

大野 誠

Ono Makoto

氏名
大野 誠 (おの まこと)
生年月日
1975年
趣味
ミュージカル・音楽・映画鑑賞、旅行・キャンプ、料理
座右の銘
仁は人の心なり、義は人の路なり
尊敬できる人
浮谷東次郎

社名
インテル株式会社
本社所在地
東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビル 5F
資本金
4億8,000万円
事業内容
テクノロジーを通じて、人々の仕事と生活をさらに豊かにする先進的な技術と製品を開発、提供
インテル株式会社 代表取締役社長

大野 誠

Ono Makoto

世界の広さを知り、変化の波に乗ろう

「インテル入ってる」のフレーズでお馴染みの方も多いかもしれませんが、当社は簡潔に言えば、半導体の可能性を広げる企業です。特徴は、半導体デバイスの設計から製造、販売までを一貫して自社で行うIDM(Integrated DeviceManufacturer)である点です。また、皆さんの身の回りを見渡せば、パソコンからプリンター、データセンター、5Gの通信基地局に至るまで、あらゆる場所で当社の技術が使われています。半導体製品はいまや社会において欠かせない存在と言ってもよいでしょう。つまり当社は単なるビジネスとして半導体を広めるだけではなく、「社会のためにどのような貢献ができるのか」という視点を持って仕事に取り組むことが重要だと考えてきました。

私はアメリカで生まれ育ち、18歳のときに大学進学を機に帰国しました。当時の日本はバブルの絶頂期にあり、技術的にも世界を大きくリードしている先進国でした。私には非常に魅力的な国に映ったのです。大学卒業後は、日本が誇る電機分野で世界を相手にビジネスをしたいという思いから、三菱電機(株)へ入社しました。半導体に触れたのはそのときが初めてです。最初は右も左もわかりませんでしたが、デジタル製品に欠かせない部品に携わることに面白みを感じ、日々研鑽を積んでいきました。

インテル株式会社 大野 誠

そして2000年、同期の勧めもあってインテルに転職し、最初はパソコンやデータセンター向けのCPUの提案・販売を担当しました。それから車載向け部品の提供をスタートするという社の意向により、アメリカ本社にて車載営業本部の立ち上げに参画。アジアセールスディレクターも務め、アジアのお客様や部下との関わりを通じて、多くの経験を積みました。

その後、現会長の鈴木のもとで新規事業推進本部長 兼 経営戦略室長として、ソフトウェア・サービスビジネスの開拓、および経営戦略の策定に従事し、2024年6月に代表取締役社長を拝命した次第です。

今後、当社は従来の半導体製品の設計・製造・販売(IDM)継続しながら、より幅広いニーズにお応えするために製造委託という選択肢を加え、新たなフェーズ「IDM2.0」へと進んでいきます。また、今後はAIの課題である省エネルギー性や個人情報・機密情報の保護といった安全性をいかに確保しながら、社会に喜ばれる「AI Everywhere」を実現していくことに注力していきます。私にとっても、会社全体にとっても、チャレンジの年になることは間違いありません。

AI時代の加速に伴って、世の中はさらに大きく変わっていくでしょう。若い皆さんには、小さい世界に踏みとどまらず、ぜひ広い世界を見て頂きたいと思います。日本国内でももちろん良いのですが、できれば今いるところから一歩踏み出し、未来に向かって積極的にチャレンジして頂きたい。心から応援しています。