現在私は経営者として当社の舵取りをしていますが、実は元から経営者を志していたわけではありませんでした。さらに言えば、私は経営者タイプというよりは、研究者に向いていると自認しています。好き嫌いと得意不得意の尺度でいうと、好きで得意なのは一つのことを探求し、物事を構造化した上で理論に昇華していくこと。逆に嫌いで不得意なことは、人の感情に寄り添いながらコントロールし続けることです。経営者とは人の感情に寄り添いつつ組織を束ねていく必要があるので、実は私にとっては不得意な職業といえるかもしれません。ではなぜ、経営者になったのかというと、会社経営が最も難しいゲームであると思ったからです。経営とは理論化、構造化することが最も難しいテーマです。市場の変化が激しい世の中ですから、予測困難な要素が多く、パターンも無限大。何が正解かは会社や組織によっても異なります。だからこそ、会社経営の本質を探求していくことはロマンを感じますし、人生を賭けて取り組むには飽くなきテーマなのです。
では、私がどの事業で会社経営をしたいと思ったのか。日本ではGAFAMのような巨大プラットフォームがなく、顧客コミュニケーションの上では、独自の分散型コミュニティを持つことが道を切り開く鍵になると私は思っています。
理由は、顧客の状況データをGAFAMに中央集権的に集められてしまい、日本企業では属性データの取得しかできないなど、顧客理解の点で幾つかの課題が存在したからです。
それらの課題にアプローチしたものが、「CSエリート」です。必要な機能を備え、かつノーコードで使いこなせるカスタマーサクセスプラットフォームです。

私は今後自社だけでなく、世の中のサービスを良くしていきたいと考えています。「CSエリート」はユーザー体験価値を最大化する点に真髄があります。ユーザーがプロダクトの利用を通して体験する機会で溢れている世の中では、最終的にUXの勝負になるのではないかと考えています。UXを洗練させていくポイントは自社プロダクトやサービスに落とし込めていると思いますので、今後も世の中に広くお届けしていきたいです。
若い方々にとって「働く」とは、何を意味するのかを考えなければいけない時代に入りました。30年以上前であれば、猛烈に働くことこそがビジネスパーソンの価値になっていました。しかし、AI等のテクノロジーが発展し、「働く」という概念はここ30年で大きく変化してきました。
今後、人が働かなくてもよい社会が実現される可能性さえある中で、皆さんは「なぜ働くのか?」皆さんにとって
「仕事とは何か?」を是非深く考えてみてください。きっと人生で大切にするもの、実現したいこと、そして、生きる意味が見つかると思います。