当社は創業から60年以上にわたり、建設業の領域で地元の発展に貢献してきました。昨今は土地探しから竣工までをワンストップでサポートし、ニーズに細やかに寄り添えるよう尽力しています。お客様は全国チェーンのコンビニや外食産業また地元企業の皆さまが多く、そのような事業用建築物となると、土地の選定は非常に重要なポイントとなります。その点、長年地場で事業を手掛けてきた私達ならではの情報網を活かし、ご要望にぴったりと合うご提案をできることが当社の強みとなっています。
大学を卒業後は建設会社に就職し、新東名高速道路にかかる大規模工事現場を経験。その後は発注者側の視点も学びたいと公務員へ転職し、下水道関連の工事発注に携わりました。発注者と受注者、双方の立場を経験できたことは、今の事業の糧になっていると感じます。

田中組に入社したのは、私が30歳の時のことです。ひたすら現場に向き合い、研鑽に励みました。2017年、約1年かけて島根にお客様の工場を建設したことがあります。縁もゆかりもない土地で、まずは協力業者を見つけるところからのスタートでした。やっと人を集めても、今度はひどい湿気や雪で作業が進みません。工期が迫る中、慣れない環境で四苦八苦する状況は精神的にも辛いものでしたが、だからこそ完成した際の達成感はひとしおで、今でも忘れられない思い出となっています。
2021年に代表へ就任して以降、私の思いは「事業を次世代へ繋ぐ」という一点を見据えてきました。建設業は、ゼロから建物を作り上げる「ものづくり」の醍醐味と、経験を積み重ねることで確実な自己成長を感じられる、とてもやりがいのある仕事です。また、ニーズの尽きない「建物」を供給するという意味では、非常に将来性のある産業だとも言えるでしょう。建設業界が衰退してしまっては、この社会は成立しなくなってしまうのです。
当社は現在、社員が定着・成長しやすい環境を整えるべく、組織が成長出来る仕組化、教育システムの確立や奨学金の代理返還制度、従業員持株会の設立や福利厚生の充実に加え、新社屋の建設を計画しています。若い方々と共に会社を発展させ、業界全体の活性化の一助となれれば幸いです。
若い皆さんには、ぜひ成長を実感できる環境へ身を置いて頂きたいと願っています。若いうちは時間が有限であることを意識しづらいものですが、日々を流されて過ごしていては、自己成長を望むことはできません。仕事で大変なことがあったときは、「これがチャンスだ」と、一度踏みとどまってみてください。そうすれば、皆さんが秘めている可能性は最大化され、充実感に溢れる社会人生活を送ることができるはずです。