当社はリーガル、マーケティング、行政、そして科学的エビデンスの4つの柱に基づきヘルスケアビジネスのコンサルティングを行っています。ヘルスケアは消費者の関心も高く、メーカーも林立しており、ニーズが非常に高い分野です。一方、リーガルの観点に立つと、この分野は規制も多く、複雑なルールが存在します。この規制の枠組みこそ薬機法。例えば、機能性による付加価値を謳う際、広告表現に工夫が必要なことが往々にしてあります。そのような中、私たちは健康・美容・医療領域におけるナビゲーターとして、薬機法に基づいた広告チェック、エビデンス作成、行政情報の収集、マーケティング支援を行っています。法律だけ、あるいはマーケティングだけでもない、独自の”リーガルマーケティング“という手法を採用していることは当社の強みといえるでしょう。
私は大学教授や政府委員としてのキャリアを通じ、セミナーの講師を引き受けることもありました。そして、さまざまな企業とのご縁ができ、とあるヘルスケア大手企業のサプリメント事業に携わることに。それを機に、ヘルスケアビジネスを初めて知ることとなったのです。一方、この世界は将来性があるのに、法律やマーケティングの視点からこの業界をナビゲートする人材がほぼいませんでした。そのような背景から、好奇心をもとに新たな道を切り開こうと決め、この世界に足を踏み入れることになったのです。
今までの経験を通じ、私が大切にしているのは「人がやらないことをやる」という信念です。他人と同じ方向を目指すことも一つの手ですが、その中には自分よりも優秀な人が多くいることも事実。ならば、誰も目指さない方向を目指し、戦う土俵を変えることこそ重要だと考えたのです。時には誰もいない土俵だからこそ目立ってしまい、出る杭が打たれるような状況で不安を感じることも。だからこそ、仲間を見つけていくことが大切になるのです。同じ志、あるいは力を貸してくれる人々を見つけ、自ら積極的にアプローチしていく。そうすることでネットワークは広がる上、自分の信念に力が与えられ、成長につながるのです。
日本は調和を重視する文化的背景があり、リーダーがなかなか出づらい社会だと考えています。ゆえに、安定を求める人々が多いのは自然なことなのかもしれません。そのような社会に生きる若い方々に、一点お伝えしたいことがあります。今も昔も時代の流れに伴い、さまざまな領域で絶え間なく変化が起こっています。派手な革新をせずとも、一部分だけでもいい。自らの戦えるポジションを見つけ、進むべき道を決めてください。決して他人と同じ道を歩む必要はありません。そして、道が決まったら一歩ずつ前進してください。こうして皆さんが活躍することを楽しみにしています。





