広い視点から見ると、私がビジネスの世界に入ったのは18歳。地元では車を持つことが当然だったため、車に関する事業を始めたのが最初のきっかけでした。負けず嫌いな性格もあり、当時の年齢からすると多く稼いでいたと思います。その延長線上で20歳の誕生日の時には株式会社を設立しましたが、紆余曲折で会社を畳むことに。改めてゼロからスタートしようと、ライト通信に入社することになったのです。入社後は、23歳で営業部長、24歳で執行役員とキャリアアップ。まずは仕事量をこなすしかないという気持ちから、ひたすら働く日々でした。今振り返ると、負けず嫌いな性格と体力への自信もあったため、がむしゃらに働くしか選択肢がなかったように思います。そのような経験から、仕事の質と量とスピードに関しては、まずは圧倒的なスピードで量をこなすことが大事だと考えるようになりました。つまり、質から考えないという事です。量をこなすことで質の向上につながり、将来の仕事にもよい影響をもたらすでしょう。
後に、私は26歳で当社代表取締役に就任。とはいえ、就任時は業界に関わる法制度の変更もあり、逆風が吹いていたことは否めません。言い換えれば、守りの戦いが多い時期でもありました。私が当社の代表になれたのは、仕事を作業として捉えていなかったためだと考えます。ピンチの時こそ人の本性が分かるといいますが、私は常に逃げず交渉をするなどして立ち向かっていました。つまり、リーダーシップを発揮できていたともいえるでしょう。当社への入社を選択したのは私自身。ならば、仕事を自分事として捉えることはもちろん、当社をよりよくしていくことは当たり前だと考えていたのです。筋が通っていなければ正し、問題が起これば解決する。そのような想いで前進しつづけてきた結果が、代表取締役就任につながったのだと思います。
若い方々にお伝えしたいことは二点あります。まず、社会人一年目を例えると、野球部の一年目ということ。最初は雑用を含め、筋トレなどの基礎練習が多いものです。一年目は基礎を固める時期だと割り切れば、今後の社会人生活の基準になりますし、初年度を頑張れたという自信にもつながるでしょう。次に、お金を稼ぐには4段階あるということ。1つ目は自分の時間をお金に変えること。2つ目は成果をお金に変えること。3つ目は人をマネジメントしてお金を稼ぐこと。そして4つ目はお金を使ってお金を稼ぐこと、いわば投資です。皆さんには、まず成果を出して稼ぐことを考えていただきたいです。圧倒的なスピードで量をこなすことで成果を出し、いずれはマネジメントの世界に入ることで、組織を使ってマネタイズ可能な段階まで上がってきてほしい。そのようにして皆さんが飛躍していくことを楽しみにしています。




